こんにちわ、こつこつナースのこつナーです。
これから看護師を目指す人に向けて「看護」についてお話していこうかと思います。
1.看護師の業務
看護師の業務には大きく分けて2つあります。
①療養上の援助
②診療の補助
どちらも文字だけでなんとなくイメージができると思います。
具体的には・・・・
①療養上の援助
入院している患者さんの生活のお手伝い
食事介助、おむつ交換、更衣、移動の介助など
②診療の補助
処置の介助、点滴、検査など
これらはすべて「保健師助産師看護師法(通称:保助看法)」によって定められています。
看護師はこの法律に準じて業務を行い、かつ守られているわけですね。
イメージとしては、
療養上の世話→患者さんの日常生活に関連したお手伝い
診療の補助→患者さんの治療に関連したお手伝い
と考えるといいかもしれません。
2.実際の看護師の業務について
ではこの2つの大きな業務は実際の現場ではどのようになっているのでしょうか
病院で勤める看護師は基本的に「病棟」または「外来」に配属になります。
どちらも同じ看護師ですが、主とする業務が異なります。
①病棟
・療養上の世話
食事介助、おむつ交換、環境整備、移動介助、清拭などの清潔ケア、ベッドメイキング、ベッドの移動、レクリエーションなど
・診療の補助
配薬、点滴注射、検査(レントゲン、CT、内視鏡など)、処置(傷の処置、胸腔穿刺、胃管など)
病棟によっては集中治療室だったり、内科・外科病棟だったりで様々な体制がありますが
療養上の世話:診療の補助=7:3 くらいの比重かと思います。
②外来
・療養上の世話
おむつ交換、移動介助、ベッドの移動など
・診療の補助
配薬、点滴注射、検査、処置、入院の対応、生活指導など
え? 病棟より外来の方がやることが少なくて楽じゃん!
と思うかもしれません。
そんなことはないです。(どちらも大変です)
そもそも病棟と外来では役割が異なります。(また別の場で解説をしようと思います)
外来では 療養上の世話:診療の補助=2:8 くらいの比重で診療の補助がメインになるかと思います。
外来に通院できる=ある程度日常生活は自立している、のでほとんどが診療の補助になります。
病棟でも外来でも、看護師の業務の比重は違うけれどやることは大きく変わりません。
同じ病院に働く人たち、いわゆる「医療従事者」はたくさんいます。
例えば、、、
医師・・・患者さんの診療全般を担う
薬剤師・・・患者さんの薬に関する業務を行う
栄養士・・・患者さんの食事や栄養に関する業務を行う
放射線技師・・・患者さんのレントゲンやCTなどの検査行う
臨床検査技師・・・患者さんの採血や検体検査などを行う
医療事務・・・患者さんの会計などの事務手続きを行う
理学療法士などのリハビリスタッフ・・・患者さんのリハビリなどを行う
などと言った役割が明確な職種がいます。
では看護師とは「看護を行う人」ということになりますが・・・
看護とはいったいどういうことなのでしょうか?
3.「看護」とは
ここでいよいよ本題に入ります。
「看護」とはなにか、大きな概念的な話をしていきたいと思います。
看護師の仕事は、傷病者やじょく婦(産後間もない女性)の療養上の世話をしたり、診療の補助を行うこと。“人を看る”という看護師独自の視点で、対象となる人を身体や精神、社会、文化などさまざまな側面から捉え、情報を総合的にアセスメントし、必要な看護を的確に判断します。
https://www.nurse.or.jp/aim/nursing/
こちらは日本看護協会の案内から引用した一文になります。
看護職とは「保健師、助産師、看護師、准看護師」のことになります。
ここで重要なポイントは「人を看る」ということです。
患者さんに対し、いろいろな角度から看て、考え、介入するのが看護です。
病院で患者さんの治療や治療方針を決めるのは医師になります。
その医師の指示に下、患者さんの看護を実践していきます。
「ただ言われたこと、指示されたことをやればいいの?」
というわけにもいきません。
少し誇張しますが、医師は「病気」に対して重点的に診がちです。
(もちろん医師も尽力しますが・・・)
病気が治ったから「じゃあお大事に」というわけにもいきません。
その患者さんが「日常生活」に戻った時にちゃんと「生活」が送れるのか、社会復帰できるのか、場合によっては病気と「共に」生活していけるのか、
そのことを考えなくてはいけません。
そこで出番なのが「看護」というわけです。
例えば日常生活に戻った際にこの患者さんはちゃんと食事を気を付けられるのか、薬もきちんと飲めるのか、はたまた買い物もできるのだろうかということです。
それらを考えて、もし難しいのではないかと判断した時には訪問看護や訪問介護、デイサービスといった社会調整をしたり、行政(区役所や市役所、包括支援センターなど)に依頼して地域に生活を見守ってもらったりなどといったマネジメントが必要になります。
医師や他の医療従事者と連携をとりながら患者さんの「トータルマネジメント」が看護師の役割になると考えます。
4.看護において(目指すにあたって)大事なこと
看護を行うにあたって大事なことをお伝えしたいと思います。
あくまで自論になってしまうかもしれませんが、
自分の「看護観」を持つ ことが大切と考えます。
自分の看護観を持つということは、自分の仕事ぶりに直結するものです。
資格をとればどこでも働くことができる
職に困らない
自立できる
といった理由も立派な理由のひとつだと思います。
しかし、しっかりとした看護観を持ち大切にすることで、専門職としてぶれない精神的な支柱になると考えます。
ちなみに私の看護観は「患者さんの不安を安心に変えることができる看護師」を掲げ、今も実践できるように心がけています。
やはりそうした大切にできる看護観を持っている、持っていない看護師を比べると、私の経験上仕事に対する姿勢が違うようにも思います。
(あくまで経験上です)
みなさんはどのような看護観を持っていますか?
考えてみると仕事に対する姿勢が変わるかもしれません。
これから看護師を目指す、目指したい人もこの記事がきっかけになるとうれしいです。
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